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複数の VPC ネットワーク

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Lab 1時間 10分 universal_currency_alt クレジット: 5 show_chart 中級
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GSP211

Google Cloud セルフペース ラボ

概要

このラボでは、複数の VPC ネットワークと VM インスタンスを作成し、ネットワーク間で接続性をテストします。具体的には次のネットワーク図のように、ファイアウォール ルールと VM インスタンスを持つカスタムモード ネットワークを 2 つ(managementnetprivatenet)作成します。

ネットワーク図

このラボには、ファイアウォール ルールと 2 つの VM インスタンス(mynet--vmmynet--vm)が設定された mynetwork ネットワークがすでに作成されています。

目標

このラボでは、次のタスクの実行方法について学びます。

  • ファイアウォール ルールを含むカスタムモードの VPC ネットワークを作成する
  • Compute Engine を使用して VM インスタンスを作成する
  • VPC ネットワーク間の VM インスタンスの接続性を調べる
  • 複数のネットワーク インターフェースを持つ VM インスタンスを作成する

設定と要件

[ラボを開始] ボタンをクリックする前に

こちらの手順をお読みください。ラボの時間は記録されており、一時停止することはできません。[ラボを開始] をクリックするとスタートするタイマーは、Google Cloud のリソースを利用できる時間を示しています。

このハンズオンラボでは、シミュレーションやデモ環境ではなく、実際のクラウド環境を使ってご自身でラボのアクティビティを行うことができます。そのため、ラボの受講中に Google Cloud にログインおよびアクセスするための、新しい一時的な認証情報が提供されます。

このラボを完了するためには、下記が必要です。

  • 標準的なインターネット ブラウザ(Chrome を推奨)
注: このラボの実行には、シークレット モードまたはシークレット ブラウジング ウィンドウを使用してください。これにより、個人アカウントと受講者アカウント間の競合を防ぎ、個人アカウントに追加料金が発生することを防ぎます。
  • ラボを完了するために十分な時間を確保してください。ラボをいったん開始すると一時停止することはできません。
注: すでに個人の Google Cloud アカウントやプロジェクトをお持ちの場合でも、このラボでは使用しないでください。アカウントへの追加料金が発生する可能性があります。

ラボを開始して Google Cloud コンソールにログインする方法

  1. [ラボを開始] ボタンをクリックします。ラボの料金をお支払いいただく必要がある場合は、表示されるポップアップでお支払い方法を選択してください。 左側の [ラボの詳細] パネルには、以下が表示されます。

    • [Google コンソールを開く] ボタン
    • 残り時間
    • このラボで使用する必要がある一時的な認証情報
    • このラボを行うために必要なその他の情報(ある場合)
  2. [Google コンソールを開く] をクリックします。 ラボでリソースが起動し、別のタブで [ログイン] ページが表示されます。

    ヒント: タブをそれぞれ別のウィンドウで開き、並べて表示しておきましょう。

    注: [アカウントの選択] ダイアログが表示されたら、[別のアカウントを使用] をクリックします。
  3. 必要に応じて、[ラボの詳細] パネルから [ユーザー名] をコピーして [ログイン] ダイアログに貼り付けます。[次へ] をクリックします。

  4. [ラボの詳細] パネルから [パスワード] をコピーして [ようこそ] ダイアログに貼り付けます。[次へ] をクリックします。

    重要: 認証情報は左側のパネルに表示されたものを使用してください。Google Cloud Skills Boost の認証情報は使用しないでください。 注: このラボでご自身の Google Cloud アカウントを使用すると、追加料金が発生する場合があります。
  5. その後次のように進みます。

    • 利用規約に同意してください。
    • 一時的なアカウントなので、復元オプションや 2 要素認証プロセスは設定しないでください。
    • 無料トライアルには登録しないでください。

その後このタブで Cloud Console が開きます。

注: 左上にある [ナビゲーション メニュー] をクリックすると、Google Cloud のプロダクトやサービスのリストが含まれるメニューが表示されます。 ナビゲーション メニュー アイコン

Cloud Shell をアクティブにする

Cloud Shell は、開発ツールと一緒に読み込まれる仮想マシンです。5 GB の永続ホーム ディレクトリが用意されており、Google Cloud で稼働します。Cloud Shell を使用すると、コマンドラインで Google Cloud リソースにアクセスできます。

  1. Google Cloud コンソールの上部にある「Cloud Shell をアクティブにする」アイコン 「Cloud Shell をアクティブにする」アイコン をクリックします。

接続した時点で認証が完了しており、プロジェクトに各自の PROJECT_ID が設定されます。出力には、このセッションの PROJECT_ID を宣言する次の行が含まれています。

Your Cloud Platform project in this session is set to YOUR_PROJECT_ID

gcloud は Google Cloud のコマンドライン ツールです。このツールは、Cloud Shell にプリインストールされており、タブ補完がサポートされています。

  1. (省略可)次のコマンドを使用すると、有効なアカウント名を一覧表示できます。
gcloud auth list
  1. [承認] をクリックします。

  2. 出力は次のようになります。

出力:

ACTIVE: * ACCOUNT: student-01-xxxxxxxxxxxx@qwiklabs.net To set the active account, run: $ gcloud config set account `ACCOUNT`
  1. (省略可)次のコマンドを使用すると、プロジェクト ID を一覧表示できます。
gcloud config list project

出力:

[core] project = <project_ID>

出力例:

[core] project = qwiklabs-gcp-44776a13dea667a6 注: Google Cloud における gcloud ドキュメントの全文については、gcloud CLI の概要ガイドをご覧ください。

タスク 1. ファイアウォール ルールを含むカスタムモードの VPC ネットワークを作成する

上り(内向き)トラフィック(SSHICMP、および RDP)を許可するファイアウォール ルールとともに、managementnetprivatenet の 2 つのカスタム ネットワークを作成します。

managementnet ネットワークを作成する

Cloud コンソールを使用して managementnet ネットワークを作成します。

  1. Cloud コンソールで、ナビゲーション メニューナビゲーション メニュー アイコン) > [VPC ネットワーク] > [VPC ネットワーク] に移動します。

ナビゲーション メニュー

  1. default ネットワークと mynetwork ネットワーク、そのサブネットがあることを確認します。

    Google Cloud プロジェクトはいずれも、開始時に default ネットワークを備えています。また、mynetwork ネットワークは、ネットワーク図の一部としてあらかじめ作成されています。

  2. [VPC ネットワークを作成] をクリックします。

  3. [名前] を「managementnet」に設定します。

  4. [サブネット作成モード] で [カスタム] をクリックします。

  5. 以下の値を設定し、他はすべてデフォルト値のままにします。

    プロパティ 値(値を入力するか、指定されたオプションを選択)
    名前 managementsubnet-
    リージョン
    IPv4 範囲 10.130.0.0/20
  6. [完了] をクリックします。

  7. [同等のコマンドライン] をクリックします。

    これらのコマンドは、Cloud Shell コマンドラインを使用してネットワークとサブネットを作成できることを示しています。これらのコマンドに同様のパラメータを指定して、privatenet ネットワークを作成します。

  8. [閉じる] をクリックします。

  9. [作成] をクリックします。

完了したタスクをテストする

[進行状況を確認] をクリックして、実行したタスクを確認します。managementnet ネットワークが正常に作成されている場合は、評価スコアが表示されます。

managementnet ネットワークを作成する

privatenet ネットワークを作成する

Cloud Shell コマンドラインを使用して privatenet ネットワークを作成します。

  1. 次のコマンドを実行して、privatenet ネットワークを作成します。
gcloud compute networks create privatenet --subnet-mode=custom
  1. 次のコマンドを実行して、privatesubnet- サブネットを作成します。
gcloud compute networks subnets create privatesubnet-{{{project_0.startup_script.gcp_region | Region}}} --network=privatenet --region={{{project_0.startup_script.gcp_region | Region}}} --range=172.16.0.0/24
  1. 次のコマンドを実行して、privatesubnet- サブネットを作成します。
gcloud compute networks subnets create privatesubnet-{{{project_0.startup_script.secondary_region | Region}}} --network=privatenet --region={{{project_0.startup_script.secondary_region | Region}}} --range=172.20.0.0/20

完了したタスクをテストする

[進行状況を確認] をクリックして、実行したタスクを確認します。privatenet ネットワークが正常に作成されている場合は、評価スコアが表示されます。

privatenet ネットワークを作成する
  1. 次のコマンドを実行して、使用可能な VPC ネットワークを一覧表示します。
gcloud compute networks list

出力は次のようになります。

NAME: default SUBNET_MODE: AUTO BGP_ROUTING_MODE: REGIONAL IPV4_RANGE: GATEWAY_IPV4: NAME: managementnet SUBNET_MODE: CUSTOM BGP_ROUTING_MODE: REGIONAL IPV4_RANGE: GATEWAY_IPV4: ... 注: defaultmynetwork は自動モードのネットワーク、managementnetprivatenet はカスタムモードのネットワークです。自動モードのネットワークは、各リージョンにサブネットを自動的に作成します。一方、カスタムモードのネットワークはサブネットがない状態で開始されるため、サブネットをユーザー側で柔軟に作成できます。
  1. 次のコマンドを実行して、使用可能な VPC サブネットを(VPC ネットワークごとに並べ替えて)一覧表示します。
gcloud compute networks subnets list --sort-by=NETWORK

出力は次のようになります。

NAME: default REGION: {{{project_0.startup_script.gcp_region | Region}}} NETWORK: default RANGE: 10.128.0.0/20 STACK_TYPE: IPV4_ONLY IPV6_ACCESS_TYPE: INTERNAL_IPV6_PREFIX: EXTERNAL_IPV6_PREFIX: ... 注: default ネットワークと mynetwork ネットワークは自動モードのネットワークなので、想定どおり各リージョン(ゾーンとリージョンはラボの要件に従って変更される場合があります)内にサブネットが存在します。managementnet ネットワークと privatenet ネットワークはカスタムモードのネットワークなので、作成したサブネットのみが存在します。
  1. Cloud コンソールで、ナビゲーション メニュー > [VPC ネットワーク] > [VPC ネットワーク] に移動します。
  2. Cloud コンソールにも同じネットワークとサブネットが一覧表示されています。

managementnet 用のファイアウォール ルールを作成する

managementnet ネットワーク上の VM インスタンスに対する SSHICMP、および RDP の上り(内向き)トラフィックを許可するように、ファイアウォール ルールを作成します。

  1. Cloud コンソールで、ナビゲーション メニューナビゲーション メニュー アイコン) > [VPC ネットワーク] > [ファイアウォール] に移動します。

  2. [ファイアウォール ルールを作成] をクリックします。

  3. 以下の値を設定し、他はすべてデフォルト値のままにします。

    プロパティ 値(値を入力するか、指定されたオプションを選択)
    名前 managementnet-allow-icmp-ssh-rdp
    ネットワーク managementnet
    ターゲット ネットワーク上のすべてのインスタンス
    ソースフィルタ IPv4 範囲
    送信元 IPv4 範囲 0.0.0.0/0
    プロトコルとポート [指定したプロトコルとポート]、および [tcp] のチェックボックスをオンにして、「22, 3389」と入力し、、次に [その他] のプロトコルをオンにして、「icmp」と入力します
注: すべてのネットワークを指定するために、[送信元 IPv4 範囲] には /0 を含めます。
  1. [同等のコマンドライン] をクリックします。

    これらのコマンドは、ファイアウォール ルールも Cloud Shell コマンドラインを使用して作成できることを示しています。これらのコマンドに同様のパラメータを指定して、privatenet のファイアウォール ルールを作成します。

  2. [閉じる] をクリックします。

  3. [作成] をクリックします。

完了したタスクをテストする

[進行状況を確認] をクリックして、実行したタスクを確認します。managementnet ネットワークのファイアウォール ルールが正常に作成されている場合は、評価スコアが表示されます。

managementnet 用のファイアウォール ルールを作成する

privatenet 用のファイアウォール ルールを作成する

Cloud Shell コマンドラインを使用して privatenet ネットワークのファイアウォール ルールを作成します。

  1. Cloud Shell で次のコマンドを実行して、privatenet-allow-icmp-ssh-rdp ファイアウォール ルールを作成します。
gcloud compute firewall-rules create privatenet-allow-icmp-ssh-rdp --direction=INGRESS --priority=1000 --network=privatenet --action=ALLOW --rules=icmp,tcp:22,tcp:3389 --source-ranges=0.0.0.0/0

出力は次のようになります。

Creating firewall...done. NAME: privatenet-allow-icmp-ssh-rdp NETWORK: privatenet DIRECTION: INGRESS PRIORITY: 1000 ALLOW: icmp,tcp:22,tcp:3389 DENY: DISABLED: False

完了したタスクをテストする

[進行状況を確認] をクリックして、実行したタスクを確認します。privatenet ネットワークのファイアウォール ルールが正常に作成されている場合は、評価スコアが表示されます。

privatenet 用のファイアウォール ルールを作成する
  1. 次のコマンドを実行して、すべてのファイアウォール ルールを(VPC ネットワークごとに並べ替えて)一覧表示します。
gcloud compute firewall-rules list --sort-by=NETWORK

出力は次のようになります。

NAME: default-allow-icmp NETWORK: default DIRECTION: INGRESS PRIORITY: 65534 ALLOW: icmp DENY: DISABLED: False NAME: default-allow-internal NETWORK: default DIRECTION: INGRESS PRIORITY: 65534 ALLOW: tcp:0-65535,udp:0-65535,icmp DENY: DISABLED: False ...

mynetwork ネットワークのファイアウォール ルールはあらかじめ作成されています。複数のプロトコルとポートを、1 つのファイアウォール ルール(privatenetmanagementnet)に定義することも、複数のルール(defaultmynetwork)間で分けることも可能です。

  1. Cloud コンソールで、ナビゲーション メニュー > [VPC ネットワーク] > [ファイアウォール] に移動します。
  2. Cloud コンソールにも同じファイアウォール ルールが一覧表示されています。

タスク 2. VM インスタンスを作成する

以下のように 2 つの VM インスタンスを作成します。

  • managementsubnet--vmmanagementsubnet- 内)
  • privatesubnet--vmprivatesubnet- 内)

managementnet--vm インスタンスを作成する

Cloud コンソールを使用して managementnet--vm インスタンスを作成します。

  1. Cloud コンソールで、ナビゲーション メニュー > [Compute Engine] > [VM インスタンス] に移動します。

    mynet--vmmynet--vm はネットワーク図の一部としてあらかじめ作成されています。

  2. [インスタンスを作成] をクリックします。

  3. 以下の値を設定し、他はすべてデフォルト値のままにします。

    プロパティ 値(値を入力するか、指定されたオプションを選択)
    名前 managementnet--vm
    リージョン
    ゾーン
    シリーズ E2
    マシンタイプ e2-micro
  4. [詳細オプション] で [ネットワーキング、ディスク、セキュリティ、管理、単一テナンシー] プルダウンをクリックします。

  5. [ネットワーキング] をクリックします。

  6. [ネットワーク インターフェース] で、プルダウンをクリックして編集モードにします。

  7. 以下の値を設定し、他はすべてデフォルト値のままにします。

    プロパティ 値(値を入力するか、指定されたオプションを選択)
    ネットワーク managementnet
    サブネットワーク managementsubnet-
  8. [完了] をクリックします。

  9. [同等のコード] をクリックします。

    これは、VM インスタンスも Cloud Shell コマンドラインを使用して作成できることを示しています。これらのコマンドに同様のパラメータを指定して、privatenet--vm インスタンスを作成します。

  10. [作成] をクリックします。

完了したタスクをテストする

[進行状況を確認] をクリックして、実行したタスクを確認します。managementnet ネットワークで VM インスタンスが正常に作成されている場合は、評価スコアが表示されます。

managementnet--vm インスタンスを作成する

privatenet--vm インスタンスを作成する

Cloud Shell コマンドラインを使用して privatenet--vm インスタンスを作成します。

  1. Cloud Shell で、次のコマンドを実行して privatenet--vm インスタンスを作成します。
gcloud compute instances create privatenet-{{{project_0.startup_script.gcp_region | Region}}}-vm --zone={{{project_0.startup_script.primary_zone}}} --machine-type=e2-micro --subnet=privatesubnet-{{{project_0.startup_script.gcp_region | Region}}}

出力は次のようになります。

Created [https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/qwiklabs-gcp-04-972c7275ce91/zones/"{{{project_0.startup_script.primary_zone}}}"/instances/privatenet-{{{project_0.startup_script.gcp_region | Region}}}-vm]. NAME: privatenet-{{{project_0.startup_script.gcp_region | Region}}}-vm ZONE: {{{project_0.startup_script.primary_zone}}} MACHINE_TYPE: e2-micro PREEMPTIBLE: INTERNAL_IP: 172.16.0.2 EXTERNAL_IP: 34.135.195.199 STATUS: RUNNING

完了したタスクをテストする

[進行状況を確認] をクリックして、実行したタスクを確認します。privatenet ネットワークで VM インスタンスが正常に作成されている場合は、評価スコアが表示されます。

privatenet--vm インスタンスを作成する
  1. 次のコマンドを実行して、すべての VM インスタンスを(ゾーンで並べ替えて)一覧表示します。
gcloud compute instances list --sort-by=ZONE

出力は次のようになります。

NAME: mynet-{{{project_0.startup_script.secondary_region}}}-vm ZONE: {{{project_0.startup_script.secondary_zone}}} MACHINE_TYPE: e2-micro PREEMPTIBLE: INTERNAL_IP: 10.164.0.2 EXTERNAL_IP: 34.147.23.235 STATUS: RUNNING NAME: mynet-{{{project_0.startup_script.gcp_region}}}-vm ZONE: {{{project_0.startup_script.primary_zone}}} MACHINE_TYPE: e2-micro PREEMPTIBLE: INTERNAL_IP: 10.128.0.2 EXTERNAL_IP: 35.232.221.58 STATUS: RUNNING ...
  1. Cloud コンソールで、ナビゲーション メニューナビゲーション メニュー アイコン) > [Compute Engine] > [VM インスタンス] に移動します。

  2. Cloud コンソールにも同じ VM インスタンスが一覧表示されています。

  3. 列表示オプション」アイコンをクリックして [ネットワーク] を選択します。[OK] をクリックします。

    にはインスタンスが 3 つ、 にはインスタンスが 1 つあります。ただし、これらのインスタンスは 3 つの VPC ネットワーク(managementnetmynetworkprivatenet)に分散されており、どのインスタンスも他のインスタンスと同じゾーンまたはネットワーク内にありません。次のセクションでは、これが内部の接続性に及ぼす影響を調べます。

タスク 3. VM インスタンス間の接続性を調べる

VM インスタンス間の接続性を調べます。具体的には、VM インスタンスが同じゾーン内にある場合と、同じ VPC ネットワーク内にある場合についてそれぞれの影響を確認します。

外部 IP アドレスに ping する

VM インスタンスの外部 IP アドレスに ping して、公共のインターネットからインスタンスに到達できるかどうかを調べます。

  1. Cloud コンソールで、ナビゲーション メニュー > [Compute Engine] > [VM インスタンス] に移動します。

  2. mynet--vmmanagementnet--vmprivatenet--vm の外部 IP アドレスをメモします。

  3. mynet--vmで、[SSH] をクリックし、ターミナルを起動して接続します。

  4. 次のコマンドを実行して、mynet--vm の外部 IP への接続性をテストします。コマンドのプレースホルダは、mynet--vm の外部 IP に置き換えます。

ping -c 3 'mynet-{{{project_0.startup_script.secondary_region | Region}}}-vm の外部 IP を入力'

応答があるはずです。

  1. 次のコマンドを実行して、managementnet--vm の外部 IP への接続性をテストします。コマンドのプレースホルダは、managementnet--vm の外部 IP に置き換えます。
ping -c 3 'managementnet-{{{project_0.startup_script.gcp_region | Region}}}-vm の外部 IP を入力'

応答があるはずです。

  1. 次のコマンドを実行して、privatenet--vm の外部 IP への接続性をテストします。コマンドのプレースホルダは、privatenet--vm の外部 IP に置き換えます。
ping -c 3 'privatenet-{{{project_0.startup_script.gcp_region | Region}}}-vm の外部 IP を入力'

応答があるはずです。

注: VM インスタンスが異なるゾーンまたは VPC ネットワークにある場合でも、すべての VM インスタンスの外部 IP アドレスに ping を通すことができます。これにより、これらのインスタンスへの公開アクセスが、先ほど設定した ICMP ファイアウォール ルールによってのみ制御されていることを確認できます。

内部 IP アドレスに ping する

VM インスタンスの内部 IP アドレスに ping して、VPC ネットワーク内からインスタンスに到達できるかどうかを調べます。

  1. Cloud コンソールで、ナビゲーション メニュー > [Compute Engine] > [VM インスタンス] に移動します。
  2. mynet--vmmanagementnet--vmprivatenet--vm の内部 IP アドレスをメモします。
  3. mynet--vmSSH ターミナルに戻ります。
  4. 次のコマンドを実行して、mynet--vm の内部 IP への接続性をテストします。コマンドのプレースホルダは、mynet--vm の内部 IP に置き換えます。
ping -c 3 'mynet-{{{project_0.startup_script.secondary_region | Region}}}-vm の内部 IP を入力' 注: mynet--vm の内部 IP アドレスは ping のソース(mynet--vm)と同じ VPC ネットワークにあるため、両方の VM インスタンスのゾーン、リージョン、大陸が異なっていても、ping を通すことができます。
  1. 次のコマンドを実行して、managementnet--vm の内部 IP への接続性をテストします。コマンドのプレースホルダは、managementnet--vm の内部 IP に置き換えます。
ping -c 3 'managementnet-{{{project_0.startup_script.gcp_region | Region}}}-vm の内部 IP を入力' 注: 100% パケットロスで、ping に対する応答はありません。
  1. 次のコマンドを実行して、privatenet--vm の内部 IP への接続性をテストします。コマンドのプレースホルダは、privatenet--vm の内部 IP に置き換えます。
ping -c 3 'privatenet-{{{project_0.startup_script.gcp_region | Region}}}-vm の内部 IP を入力' 注: この場合も 100% パケットロスで、ping に対する応答はありません。managementnet--vmprivatenet--vm の内部 IP アドレスに ping を通すことはできません。これらの IP アドレスは同じリージョンにありますが、ping のソース(mynet--vm)とは別の VPC ネットワーク内にあるためです

デフォルトでは、VPC ネットワークは分離されたプライベート ネットワーク ドメインです。ただし、内部 IP アドレスによるネットワーク間通信は、VPC ピアリングや VPN などのメカニズムを設定しない限り許可されません。

注: 以下のタスクでは、region_1 = および region_2 = ` を想定してください。

タスク 4. 複数のネットワーク インターフェースを持つ VM インスタンスを作成する

VPC ネットワーク内のすべてのインスタンスには、デフォルトのネットワーク インターフェースがありますが、VM に接続する追加のネットワーク インターフェースを作成することが可能です。ネットワーク インターフェースを追加することで(インスタンスのタイプに応じて最大 8 つまで追加可能)、そのインスタンスを複数の VPC ネットワークに直接接続する構成を作り出すことができます。

複数のネットワーク インターフェースを持つ VM インスタンスを作成する

vm-appliance インスタンスを、privatesubnet-managementsubnet- および mynetwork のネットワーク インターフェースとともに作成します。これらのサブネットの CIDR 範囲は互いに重複しません。これは複数のネットワーク インターフェース コントローラ(NIC)を使用する VM を作成する際の要件となります。

  1. Cloud コンソールで、ナビゲーション メニュー > [Compute Engine] > [VM インスタンス] に移動します。

  2. [インスタンスを作成] をクリックします。

  3. 以下の値を設定し、他はすべてデフォルト値のままにします。

    プロパティ 値(値を入力するか、指定されたオプションを選択)
    名前 vm-appliance
    リージョン
    ゾーン
    シリーズ E2
    マシンタイプ e2-standard-4
注: 1 つのインスタンスで使用できるインターフェース数は、インスタンスのマシンタイプと vCPU 数によって異なります。e2-standard-4 の場合、最大 4 つのネットワーク インターフェースを使用できます。詳細については、Google Cloud ガイドの「ネットワーク インターフェースの最大数」セクションを参照してください。
  1. [詳細オプション] で [ネットワーキング、ディスク、セキュリティ、管理、単一テナンシー] プルダウンをクリックします。

  2. [ネットワーキング] をクリックします。

  3. [ネットワーク インターフェース] で、プルダウンをクリックして編集モードにします。

  4. 以下の値を設定し、他はすべてデフォルト値のままにします。

    プロパティ 値(値を入力するか、指定されたオプションを選択)
    ネットワーク privatenet
    サブネットワーク privatenet-
  5. [完了] をクリックします。

  6. [ネットワーク インターフェースを追加] をクリックします。

  7. 以下の値を設定し、他はすべてデフォルト値のままにします。

    プロパティ 値(値を入力するか、指定されたオプションを選択)
    ネットワーク managementnet
    サブネットワーク managementsubnet-
  8. [完了] をクリックします。

  9. [ネットワーク インターフェースを追加] をクリックします。

  10. 以下の値を設定し、他はすべてデフォルト値のままにします。

    プロパティ 値(値を入力するか、指定されたオプションを選択)
    ネットワーク mynetwork
    サブネットワーク mynetwork
  11. [完了] をクリックします。

  12. [作成] をクリックします。

完了したタスクをテストする

[進行状況を確認] をクリックして、実行したタスクを確認します。複数のネットワーク インターフェースを持つ VM インスタンスが正常に作成されている場合は、評価スコアが表示されます。

複数のネットワーク インターフェースを持つ VM インスタンスを作成する

ネットワーク インターフェースを詳しく調べる

Cloud コンソールおよび VM のターミナル内で vm-appliance のネットワーク インターフェースの詳細を調べます。

  1. Cloud コンソールで、ナビゲーション メニューナビゲーション メニュー アイコン) > [Compute Engine] > [VM インスタンス] に移動します。
  2. vm-appliance の [内部 IP] アドレスで [nic0] をクリックして、[ネットワーク インターフェースの詳細] ページを開きます。
  3. nic0」が privatesubnet- に接続され、そのサブネット内の内部 IP アドレス(172.16.0.0/24)が割り当てられ、該当するファイアウォール ルールが設定されていることを確認します。
  4. [nic0] をクリックし、[nic1] を選択します。
  5. nic1」 が managementsubnet- に接続され、そのサブネット内の内部 IP アドレス(10.130.0.0/20)が割り当てられ、該当するファイアウォール ルールが設定されていることを確認します。
  6. [nic1] をクリックし、[nic2] を選択します。
  7. nic2」が mynetwork に接続され、そのサブネット内の内部 IP アドレス(10.128.0.0/20)が割り当てられ、該当するファイアウォール ルールが設定されていることを確認します。
注: 各ネットワーク インターフェースには、VM インスタンスがそれらのネットワークと通信できるように独自の内部 IP アドレスがあります。
  1. Cloud コンソールで、ナビゲーション メニュー > [Compute Engine] > [VM インスタンス] に移動します。
  2. vm-appliance の [SSH] をクリックしてターミナルを起動し、接続します。
  3. 次のコマンドを実行して、VM インスタンス内のネットワーク インターフェースを一覧表示します。
sudo ifconfig

出力は次のようになります。

eth0: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1460 inet 172.16.0.3 netmask 255.255.255.255 broadcast 172.16.0.3 inet6 fe80::4001:acff:fe10:3 prefixlen 64 scopeid 0x20<link> ether 42:01:ac:10:00:03 txqueuelen 1000 (Ethernet) RX packets 626 bytes 171556 (167.5 KiB) RX errors 0 dropped 0 overruns 0 frame 0 TX packets 568 bytes 62294 (60.8 KiB) TX errors 0 dropped 0 overruns 0 carrier 0 collisions 0 eth1: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1460 inet 10.130.0.3 netmask 255.255.255.255 broadcast 10.130.0.3 inet6 fe80::4001:aff:fe82:3 prefixlen 64 scopeid 0x20<link> ether 42:01:0a:82:00:03 txqueuelen 1000 (Ethernet) RX packets 7 bytes 1222 (1.1 KiB) RX errors 0 dropped 0 overruns 0 frame 0 TX packets 17 bytes 1842 (1.7 KiB) TX errors 0 dropped 0 overruns 0 carrier 0 collisions 0 eth2: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1460 inet 10.128.0.3 netmask 255.255.255.255 broadcast 10.128.0.3 inet6 fe80::4001:aff:fe80:3 prefixlen 64 scopeid 0x20<link> ether 42:01:0a:80:00:03 txqueuelen 1000 (Ethernet) RX packets 17 bytes 2014 (1.9 KiB) RX errors 0 dropped 0 overruns 0 frame 0 TX packets 17 bytes 1862 (1.8 KiB) TX errors 0 dropped 0 overruns 0 carrier 0 collisions 0 注: sudo ifconfig コマンドを実行すると、Linux VM のネットワーク インターフェースと各インターフェースの内部 IP アドレスが一覧表示されます。

ネットワーク インターフェースの接続性を調べる

vm-appliance インスタンスが、privatesubnet-managementsubnet-mynetwork に接続されていることを、これらのサブネットの VM インスタンスに ping して確認します。

  1. Cloud コンソールで、ナビゲーション メニュー > [Compute Engine] > [VM インスタンス] に移動します。
  2. privatenet--vmmanagementnet--vmmynet--vmmynet--vm の内部 IP アドレスをメモします。
  3. vm-applianceSSH ターミナルに戻ります。
  4. 次のコマンドを実行して、privatenet--vm の内部 IP への接続性をテストします。コマンドのプレースホルダは、privatenet--vm の内部 IP に置き換えます。
ping -c 3 'privatenet-{{{project_0.startup_script.gcp_region | Region}}}-vm の内部 IP を入力'

応答があります。

  1. 次のコマンドを実行し、同じテストを繰り返します。
ping -c 3 privatenet-{{{project_0.startup_script.gcp_region | Region}}}-vm 注: VPC ネットワークには、内部 IP アドレスではなくその DNS 名でインスタンスを指定できる内部 DNS サービスがあるため、名前で privatenet--vm に ping を通すことができます。インスタンスのホスト名を使った内部 DNS クエリが行われると、インスタンスのプライマリ インターフェース(nic0)に解決されます。そのため、この場合は privatenet--vm に対してのみ正常に ping を通すことができます。
  1. 次のコマンドを実行して、managementnet--vm の内部 IP への接続性をテストします。コマンドのプレースホルダは、managementnet--vm の内部 IP に置き換えます。
ping -c 3 'managementnet-{{{project_0.startup_script.gcp_region | Region}}}-vm の内部 IP を入力'

応答があります。

  1. 次のコマンドを実行して、mynet--vm の内部 IP への接続性をテストします。コマンドのプレースホルダは、mynet--vm の内部 IP に置き換えます。
ping -c 3 'mynet-{{{project_0.startup_script.gcp_region | Region}}}-vm の内部 IP を入力'

応答があります。

  1. 次のコマンドを実行して、mynet--vm の内部 IP への接続性をテストします。コマンドのプレースホルダは、mynet--vm の内部 IP に置き換えます。
ping -c 3 'mynet-{{{project_0.startup_script.secondary_region | Region}}}-vm の内部 IP を入力' 注: これには応答がありません。複数インターフェースのインスタンスでは、すべてのインターフェースが、そのインターフェースが属するサブネットのルートを取得します。さらに、インスタンスは、プライマリ インターフェース eth0 に関連付けられるデフォルト ルートを 1 つ取得します。インスタンスから送信されるトラフィックの宛先が直接接続されているサブネット以外の場合、手動で別途構成しない限り、トラフィックは eth0 のデフォルト ルートを経由します。
  1. vm-appliance インスタンスのルートを一覧表示するには、次のコマンドを実行します。
ip route

出力は次のようになります。

default via 172.16.0.1 dev eth0 10.128.0.0/20 via 10.128.0.1 dev eth2 10.128.0.1 dev eth2 scope link 10.130.0.0/20 via 10.130.0.1 dev eth1 10.130.0.1 dev eth1 scope link 172.16.0.0/24 via 172.16.0.1 dev eth0 172.16.0.1 dev eth0 scope link 注: プライマリ インターフェース eth0 はデフォルト ルート(default via 172.16.0.1 dev eth0)を取得し、インターフェース eth0 と eth1、eth2 はそれぞれのサブネットのルートを取得します。mynet--vm のサブネット(10.132.0.0/20)はこのルーティング テーブルに含まれていないので、そのインスタンスへの ping は(異なる VPC ネットワーク上にある)vm-appliance の eth0 を経由します。Google Cloud ガイドの「ポリシー ルーティングの構成」セクションで説明されているとおり、ポリシー ルーティングを構成してこの動作を変更できます。

お疲れさまでした

このラボでは、3 つのネットワーク インターフェースを持つ VM インスタンスを作成し、その複数インターフェースの VM に接続されているサブネット上にある VM インスタンスの、内部の接続性を検証しました。

また、デフォルト ネットワークとそのサブネット、ルート、ファイアウォール ルールについて調べました。その後、新しい自動モードの VPC ネットワークの接続性をテストました。

クエストを完了する

このセルフペース ラボは、「Cloud Engineering」クエストの一部です。クエストとは学習プログラムを構成する一連のラボのことで、完了すると成果が認められてバッジが贈られます。バッジは公開して、オンライン レジュメやソーシャル メディア アカウントにリンクできます。このラボの修了後、このラボが含まれるクエストに登録すれば、すぐにクレジットを受け取ることができます。受講可能なすべてのクエストについては、Google Cloud Skills Boost カタログをご覧ください。

次のラボを受講する

VPC ネットワーク - アクセスの制御に進んでクエストを続けるか、その他のおすすめのラボをご確認ください。

次のステップと詳細情報

VPC ネットワークの詳細については、VPC ネットワークを作成して管理するを参照してください。

Google Cloud トレーニングと認定資格

Google Cloud トレーニングと認定資格を通して、Google Cloud 技術を最大限に活用できるようになります。必要な技術スキルとベスト プラクティスについて取り扱うクラスでは、学習を継続的に進めることができます。トレーニングは基礎レベルから上級レベルまであり、オンデマンド、ライブ、バーチャル参加など、多忙なスケジュールにも対応できるオプションが用意されています。認定資格を取得することで、Google Cloud テクノロジーに関するスキルと知識を証明できます。

マニュアルの最終更新日: 2023 年 11 月 24 日

ラボの最終テスト日: 2023 年 11 月 24 日

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