GSP906

概要
このラボでは、Apigee X 組織に新しい環境と環境グループを追加する方法を学びます。
「環境」は、API プロキシのランタイム実行コンテキストです。API プロキシによって公開される API にネットワーク経由でアクセスできるようにするには、その API プロキシを任意の環境にデプロイする必要があります。
「環境グループ」は、環境を論理的にまとめたものです。環境グループでホスト名が定義され、ホスト名に基づいてグループ内の環境にリクエストがルーティングされます。リクエストは、環境グループ内のいずれかの環境にデプロイされた、一致するベースパスを持つ API プロキシによって処理されます。
このラボの手順は、有料組織に環境と環境グループを追加する場合にも適切です。
目標
このラボでは、次のタスクの実行方法について学びます。
- Apigee X 組織に 2 つ目の環境を追加する
- Apigee X 組織に 2 つ目の環境グループを追加し、環境とホスト名を割り当てる
- 環境をランタイム インスタンスにデプロイする
- 各環境で API プロキシをデプロイして呼び出す
設定と要件
[ラボを開始] ボタンをクリックする前に
こちらの説明をお読みください。ラボには時間制限があり、一時停止することはできません。タイマーは、Google Cloud のリソースを利用できる時間を示しており、[ラボを開始] をクリックするとスタートします。
このハンズオンラボでは、シミュレーションやデモ環境ではなく実際のクラウド環境を使って、ラボのアクティビティを行います。そのため、ラボの受講中に Google Cloud にログインおよびアクセスするための、新しい一時的な認証情報が提供されます。
このラボを完了するためには、下記が必要です。
- 標準的なインターネット ブラウザ(Chrome を推奨)
注: このラボの実行には、シークレット モード(推奨)またはシークレット ブラウジング ウィンドウを使用してください。これにより、個人アカウントと受講者アカウント間の競合を防ぎ、個人アカウントに追加料金が発生しないようにすることができます。
- ラボを完了するための時間(開始後は一時停止できません)
注: このラボでは、受講者アカウントのみを使用してください。別の Google Cloud アカウントを使用すると、そのアカウントに料金が発生する可能性があります。
ラボを開始して Google Cloud コンソールにログインする方法
-
[ラボを開始] ボタンをクリックします。ラボの料金をお支払いいただく必要がある場合は、表示されるダイアログでお支払い方法を選択してください。
左側の [ラボの詳細] ペインには、以下が表示されます。
- [Google Cloud コンソールを開く] ボタン
- 残り時間
- このラボで使用する必要がある一時的な認証情報
- このラボを行うために必要なその他の情報(ある場合)
-
[Google Cloud コンソールを開く] をクリックします(Chrome ブラウザを使用している場合は、右クリックして [シークレット ウィンドウで開く] を選択します)。
ラボでリソースがスピンアップし、別のタブで [ログイン] ページが表示されます。
ヒント: タブをそれぞれ別のウィンドウで開き、並べて表示しておきましょう。
注: [アカウントの選択] ダイアログが表示されたら、[別のアカウントを使用] をクリックします。
-
必要に応じて、下のユーザー名をコピーして、[ログイン] ダイアログに貼り付けます。
{{{user_0.username | "Username"}}}
[ラボの詳細] ペインでもユーザー名を確認できます。
-
[次へ] をクリックします。
-
以下のパスワードをコピーして、[ようこそ] ダイアログに貼り付けます。
{{{user_0.password | "Password"}}}
[ラボの詳細] ペインでもパスワードを確認できます。
-
[次へ] をクリックします。
重要: ラボで提供された認証情報を使用する必要があります。Google Cloud アカウントの認証情報は使用しないでください。
注: このラボでご自身の Google Cloud アカウントを使用すると、追加料金が発生する場合があります。
-
その後次のように進みます。
- 利用規約に同意してください。
- 一時的なアカウントなので、復元オプションや 2 要素認証プロセスは設定しないでください。
- 無料トライアルには登録しないでください。
その後、このタブで Google Cloud コンソールが開きます。
注: Google Cloud のプロダクトやサービスにアクセスするには、ナビゲーション メニューをクリックするか、[検索] フィールドにサービス名またはプロダクト名を入力します。
Cloud Shell をアクティブにする
Cloud Shell は、開発ツールと一緒に読み込まれる仮想マシンです。5 GB の永続ホーム ディレクトリが用意されており、Google Cloud で稼働します。Cloud Shell を使用すると、コマンドラインで Google Cloud リソースにアクセスできます。
-
Google Cloud コンソールの上部にある「Cloud Shell をアクティブにする」アイコン
をクリックします。
-
ウィンドウで次の操作を行います。
- Cloud Shell 情報ウィンドウで操作を進めます。
- Cloud Shell が認証情報を使用して Google Cloud API を呼び出すことを承認します。
接続した時点で認証が完了しており、プロジェクトに各自の Project_ID、 が設定されます。出力には、このセッションの PROJECT_ID を宣言する次の行が含まれています。
Your Cloud Platform project in this session is set to {{{project_0.project_id | "PROJECT_ID"}}}
gcloud
は Google Cloud のコマンドライン ツールです。このツールは、Cloud Shell にプリインストールされており、タブ補完がサポートされています。
- (省略可)次のコマンドを使用すると、有効なアカウント名を一覧表示できます。
gcloud auth list
- [承認] をクリックします。
出力:
ACTIVE: *
ACCOUNT: {{{user_0.username | "ACCOUNT"}}}
To set the active account, run:
$ gcloud config set account `ACCOUNT`
- (省略可)次のコマンドを使用すると、プロジェクト ID を一覧表示できます。
gcloud config list project
出力:
[core]
project = {{{project_0.project_id | "PROJECT_ID"}}}
注: Google Cloud における gcloud
ドキュメントの全文については、gcloud CLI の概要ガイドをご覧ください。
Apigee コンソールを開く
Apigee コンソールを開くには、次の手順に沿って操作します。
- Google Cloud コンソールの [検索] フィールドに「
Apigee
」と入力し、検索結果で [Apigee API Management] をクリックします。
Apigee コンソールが開き、よく使用される場所へのクイックリンクがランディング ページに表示されます。
-
ナビゲーション メニュー(
)で、[Apigee] の横にある [固定](
)をクリックします。
Apigee がナビゲーション メニューに固定されます。
タスク 1. eval 環境と環境グループを確認する
このタスクでは、Apigee コンソールを使用して環境と環境グループを確認します。
Apigee X の評価版組織には、最初は eval という環境が 1 つと eval-group という環境グループが 1 つ含まれています。eval 環境は、eval-group 環境グループのメンバーです。
- Cloud コンソールで Apigee UI に移動します。
-
[Management] > [Environments] に移動します。
- [Environments] タブで、eval 環境をクリックします。
eval 環境は、eval-group 環境グループのメンバーとして構成されています。
eval 環境には「Ready for deployment」と表示され、API プロキシを環境にデプロイできることが示されています。
-
[Management] > [Environments] > [Environment Groups] に移動します。
-
eval-group 環境で、その他アイコンをクリックし、[Edit] をクリックします。
現在、eval-group 環境グループにはホスト名が 1 つだけ表示(eval.example.com)されていますが、複数のホスト名を使用できます。
また、現在 eval-group 環境グループには、メンバーとして eval 環境が 1 つだけ含まれていますが、環境グループには複数の環境を含めることができます。
- [Cancel] をクリックします。
タスク 2. 本番環境を作成する
このタスクでは、新しい環境を作成します。
-
[Management] > [Environments] に移動します。
- [Environments] タブで、[+ Create Environment] を選択します。
- [Display name] と [Name] に [prod] を指定します。他のフィールドは変更しないでください。
- [Create] をクリックします。
環境が定義されたことを示すメッセージが表示されます。新しい prod 環境に [Pending Provisioning] と表示されます。
しばらくすると、環境を使用可能になったことを示すメッセージが表示され、[Pending Provisioning] は表示されなくなります。
[進行状況を確認] をクリックして、目標に沿って進んでいることを確認します。
本番環境を作成する
タスク 3. prod-group 環境グループを作成する
このタスクでは、新しい環境グループを作成します。
- 左側のナビゲーション パネルで [Management] > [Environments] を選択します。
- [Environments] ペインで [Environment Groups] を選択し、[+ Create Environment Group] をクリックします。
- 環境グループに prod-group という名前を付けます。
- [Hostnames] には、次のリンクを使用します。
prod.example.com
- [Environments (Optional)] で [prod] を選択し、[OK] をクリックします。
- [Create] をクリックします。
[進行状況を確認] をクリックして、目標に沿って進んでいることを確認します。
prod-group 環境グループを作成する
タスク 4. インスタンスのプロビジョニングが完了するまで待機する
このタスクでは、Apigee 評価版組織のプロビジョニングが完了するまで待ちます。
Apigee 組織のプロビジョニングが完了するまでには、かなりの時間がかかります。組織のプロビジョニングの進行状況は、Apigee API を使用してモニタリングできます。
モニタリング スクリプトの開始
- 右上のツールバーで、Cloud Shell をアクティブにするアイコン(
)をクリックします。
- プロンプトが表示されたら、[続行] をクリックします。
Cloud Shell のプロビジョニングと接続が完了するまでしばらく待ちます。接続した時点で認証が完了しており、プロジェクトに PROJECT_ID が設定されています。
- Cloud Shell で、Apigee 組織名を含む変数を確認します。
echo ${GOOGLE_CLOUD_PROJECT}
変数 GOOGLE_CLOUD_PROJECT には、プロジェクトの名前(Apigee 組織名と同じ)が含まれている必要があります。
-
GOOGLE_CLOUD_PROJECT 変数が設定されていない場合、次のようなコマンドを使用して手動で設定します。
export GOOGLE_CLOUD_PROJECT={{{project_0.project_id |Project ID}}}
- Cloud Shell で以下のコマンドを実行します。
export INSTANCE_NAME=eval-instance; export ENV_NAME=eval; export PREV_INSTANCE_STATE=; echo "waiting for runtime instance ${INSTANCE_NAME} to be active"; while : ; do export INSTANCE_STATE=$(curl -s -H "Authorization: Bearer $(gcloud auth print-access-token)" -X GET "https://apigee.googleapis.com/v1/organizations/${GOOGLE_CLOUD_PROJECT}/instances/${INSTANCE_NAME}" | jq "select(.state != null) | .state" --raw-output); [[ "${INSTANCE_STATE}" == "${PREV_INSTANCE_STATE}" ]] || (echo; echo "INSTANCE_STATE=${INSTANCE_STATE}"); export PREV_INSTANCE_STATE=${INSTANCE_STATE}; [[ "${INSTANCE_STATE}" != "ACTIVE" ]] || break; echo -n "."; sleep 5; done; echo; echo "instance created, waiting for environment ${ENV_NAME} to be attached to instance"; while : ; do export ATTACHMENT_DONE=$(curl -s -H "Authorization: Bearer $(gcloud auth print-access-token)" -X GET "https://apigee.googleapis.com/v1/organizations/${GOOGLE_CLOUD_PROJECT}/instances/${INSTANCE_NAME}/attachments" | jq "select(.attachments != null) | .attachments[] | select(.environment == \"${ENV_NAME}\") | .environment" --join-output); [[ "${ATTACHMENT_DONE}" != "${ENV_NAME}" ]] || break; echo -n "."; sleep 5; done; echo; echo "${ENV_NAME} environment attached"; echo "***ORG IS READY TO USE***";
この一連のコマンドは、Apigee API を使用して、ランタイム インスタンスが作成されたlことを確認し、eval 環境がインスタンスに割り当てられるまで待機します。
- [承認] をクリックします(求められた場合)。
***ORG IS READY TO USE***
というテキストがプリントされたら、eval 環境にデプロイされたプロキシはトラフィックを受け入れることができます。
注: インスタンスと環境が完全に作成されるのを待つ間に、Apigee X のユーザーとロールについて学習します。ラボの残り時間に注意し、組織をテストできる状態になったかどうか、Cloud Shell の出力を定期的に確認してください。
ユーザーとロール
Apigee へのアクセスは、ユーザーとロールを使用して付与されます。ユーザーは、Apigee 組織と組織内のエンティティ(環境や API プロキシなど)にアクセスできる認証されたアカウントを表します。ユーザーに付与する機能は、ユーザーに割り当てる *ロール* の種類によって決まります。
Apigee 組織に新しいユーザーを追加するには、まず Cloud プロジェクト、次に Apigee UI(任意)で、ユーザーのアカウントにアクセス権を付与します。Google Cloud リソース階層内のリソースに付与された権限は、そのリソースに含まれるリソースに継承されます。
Apigee ロールが Cloud プロジェクトのユーザーに割り当てられている場合、そのユーザーは組織内のすべての Apigee リソース(すべての環境を含む)にそのロールでアクセスできます。Apigee UI 内で、特定の環境についてユーザーに Apigee ロールを割り当てることもできます。この権限は、プロジェクト レベルで設定されたロールとは別に追加されます。
最小権限の原則を守るために、特定のユーザーの最小権限はプロジェクト レベルで指定し、それより広い権限は環境レベルで指定することをおすすめします。
この画像は、このアクセスモデルでの継承の仕組みを示しています。

Apigee ロール
この表は、事前定義された Apigee ロールをまとめたものです。
Apigee ロール |
説明 |
Apigee 組織管理者 |
Apigee 組織内のすべての Apigee リソースに対する完全アクセス権。 |
Apigee 読み取り専用管理者 |
Apigee 組織内のすべての Apigee リソースに対する読み取り専用アクセス権。 |
Apigee アナリティクス編集者 |
Apigee 組織の API プロキシ トラフィックに関するレポートを作成して分析。クエリとレポートを編集可能。 |
Apigee アナリティクス閲覧者 |
Apigee アナリティクスのユーザー。クエリやレポートの編集は不可。 |
Apigee API 管理者 |
API プロキシを作成してテストするデベロッパー。 |
Apigee 環境管理者 |
環境に API プロキシをデプロイおよびデプロイ解除。 |
Apigee デベロッパー管理者 |
API へのデベロッパーのアクセスを管理。 |
各 Apigee ロールの API 権限の詳細については、Apigee ロールガイドをご覧ください。
タスク 5. prod 環境をランタイム インスタンスに追加する
このタスクでは、prod 環境をランタイム インスタンスに追加して、prod にデプロイされたプロキシを実行できるようにします。
prod 環境をインスタンスに接続する
- Cloud Shell で実行したコマンドが
***ORG IS READY TO USE***
を返したことを確認します。
- prod 環境をランタイムに割り当てるプロセスを開始するには、次のコマンドを実行します。
export INSTANCE_NAME=eval-instance; curl -s -H "Authorization: Bearer $(gcloud auth print-access-token)" -H "Content-Type: application/json" -X POST "https://apigee.googleapis.com/v1/organizations/${GOOGLE_CLOUD_PROJECT}/instances/${INSTANCE_NAME}/attachments" -d '{ "environment": "prod" }' | jq
エラー メッセージが表示された場合は、メッセージの詳細を確認します。
-
NOT_FOUND エラーは、prod 環境が正常に作成されなかったことを示している可能性があります。
-
FAILED_PRECONDITION エラーと「the resource is locked by another operation」というメッセージが表示された場合は、eval 環境の完全なプロビジョニングが完了していない可能性があります。
prod 環境をランタイムに割り当てるプロセスが正常に開始されると、IN_PROGRESS 状態となり、次のようなメッセージが返されます。
{
"name": "organizations/qwiklabs-gcp-01-e12f9fd402f4/operations/c4e1a09f-05d2-4c46-95ed-559457507379",
"metadata": {
"@type": "type.googleapis.com/google.cloud.apigee.v1.OperationMetadata",
"operationType": "INSERT",
"targetResourceName": "organizations/qwiklabs-gcp-01-e12f9fd402f4/instances/eval-instance/attachments/c2e04a79-15e6-4656-9d25-f618080b57fb",
"state": "IN_PROGRESS"
}
}
- 次のコマンドを使用して、prod の割り当てのステータスを確認します。
export ATTACHING_ENV=prod; export INSTANCE_NAME=eval-instance; echo "waiting for ${ATTACHING_ENV} attachment"; while : ; do export ATTACHMENT_DONE=$(curl -s -H "Authorization: Bearer $(gcloud auth print-access-token)" -X GET "https://apigee.googleapis.com/v1/organizations/${GOOGLE_CLOUD_PROJECT}/instances/${INSTANCE_NAME}/attachments" | jq "select(.attachments != null) | .attachments[] | select(.environment == \"${ATTACHING_ENV}\") | .environment" --join-output); [[ "${ATTACHMENT_DONE}" != "${ATTACHING_ENV}" ]] || break; echo -n "."; sleep 5; done; echo; echo "***${ATTACHING_ENV} ENVIRONMENT ATTACHED***";
この一連のコマンドは、Apigee API を使用して、prod 環境がインスタンスに割り当てられたことと、prod にデプロイされたプロキシがトラフィックを受け入れる準備が整ったことを確認します。
***prod ENVIRONMENT ATTACHED***
というテキストがプリントされたら、prod 環境にデプロイされたプロキシはトラフィックを受け入れられます。
コマンドを実行したままにして、次のタスクに進みます。
[進行状況を確認] をクリックして、目標に沿って進んでいることを確認します。
本番環境をインスタンスに接続する
タスク 6. API プロキシを作成する
このタスクでは、フロー変数を使用して API 呼び出しのホスト名と環境を返す API プロキシを作成します。
- Cloud コンソールで Apigee UI に移動します。
- 左側のナビゲーション メニューで、[Proxy development] > [API Proxies] を選択します。
-
プロキシ ウィザードを開始するには、[+ Create] をクリックします。
- [Proxy template] で [No Target] を選択します。
注: [OpenAPI Spec template
] で [No Target] を選択しないでください。
-
次のプロパティを指定します。
プロパティ |
値 |
Proxy name |
test-env |
Base path |
/test-env |
-
[Next] をクリックします。
-
他の値はデフォルトのままにして [Create] をクリックします。
API プロキシが生成されます。プロキシは後でデプロイします。
- [Develop] タブをクリックします。
このタブは、API プロキシを編集するために使用します。プロキシ エンドポイントの [PreFlow] が選択されています。
-
[Navigate] メニューで、[Proxy endpoints > Preflow] をクリックします。
-
[Flow] ペインで、[Response] セクションの [PreFlow] の横にある [+] アイコンをクリックします。
![[Flow: PreFlow] ページで、[Proxy Endpoint] の [Preflow] オプション、[+] ステップボタン、プロキシの PreFlow レスポンス コードがハイライト表示されている](https://cdn.qwiklabs.com/1qF5fMlumhVLsP5Krl9HDgNMrBdulSh%2FRTmTSkz0Fvk%3D)
PreFlow レスポンスにポリシー ステップを追加します。ポリシーは、特定の限定的な管理機能を実装します。
- [Create new policy] を選択し、[
Mediation
] セクションから [Assign Message] をクリックし、[Name] と [Display Name] に AM-SetResponse を指定して、[Add] をクリックします。
![[Add policy step] ページで [Assign Message] と [Display Name] のフィールドが入力済みで、[Add] ボタンがハイライト表示されている](https://cdn.qwiklabs.com/7eDomB7bZE6sqhaK%2FnlCCH7KjBmrgUMDNxs9hyGQiE8%3D)
- [Policies] セクションから [AM-SetResponse] を選択します。これにより、新しい AssignMessage ポリシーが API プロキシに割り当てられます。[Flow] ペインの下に、AssignMessage コードが表示されます。
![AssignMessage コードが表示されている [Policies] > [AM-SetResponse] タブ](https://cdn.qwiklabs.com/flfw4V%2BEWpWD%2ByLCaiSEoTaX0%2FEojI5TJKiHq%2BEHCKs%3D)
- AssignMessage コードを次のように置き換えます。
<AssignMessage continueOnError="false" enabled="true" name="AM-SetResponse">
<Set>
<Payload contentType="application/json">{
"environment": "{environment.name}",
"hostname": "{request.header.Host}"
}
</Payload>
</Set>
<IgnoreUnresolvedVariables>true</IgnoreUnresolvedVariables>
<AssignTo createNew="true" transport="http" type="response"/>
</AssignMessage>
このポリシーは、環境名とホスト名を返すレスポンスを作成します。プロキシ フロー変数 environment.name には、トラフィックを受信したデプロイ済みプロキシの環境が含まれ、変数 request.header.Host には、API 呼び出しに使用されたホスト名を示す Host ヘッダーが含まれます。
-
[Save] をクリックします。
-
[Deploy] をクリックし、[Environment] で [eval] を選択して、[Deploy]、[Confirm] の順にクリックします。
これにより、プロキシが eval 環境にデプロイされます。
- もう一度 [Deploy] をクリックし、[Environment] で [prod] を選択して、[Deploy]、[Confirm] の順にクリックします。

これにより、プロキシが prod 環境にデプロイされます。
- [Overview] タブをクリックします。
- 両方のデプロイが完了するまで待ちます。
プロキシが両方の環境にデプロイされると、[Overview] タブの [Deployments] セクションは次のようになります。
![[Deployments] セクションに、eval 環境と prod 環境の両方でリビジョン番号が 1、ステータスがリビジョン 1 と表示されている](https://cdn.qwiklabs.com/kiShlbcf9yWTd%2FL8D%2BjqgV6EBEASB17GoXBCVhlfNDA%3D)
注: 数分経ってもプロキシが prod 環境にデプロイされない場合は、prod 環境のランタイム インスタンスへの割り当てが完了していない可能性があります。ステータスを確認するには、Cloud Shell に戻り、コマンドが「***prod ENVIRONMENT ATTACHED***」を返すまで待ちます。
[進行状況を確認] をクリックして、目標に沿って進んでいることを確認します。
API プロキシを作成する
タスク 7. prod 環境と eval 環境をテストする
このタスクでは、本番環境とテスト環境を呼び出します。
apigeex-test-vm という名前の仮想マシンが自動的に作成されています。この仮想マシンを使用して、プライベート IP アドレスで Apigee ランタイムを呼び出します。
Apigee ランタイムを呼び出す
- Cloud Shell で、次のコマンドを実行して VM への SSH 接続を開きます。
TEST_VM_ZONE=$(gcloud compute instances list --filter="name=('apigeex-test-vm')" --format "value(zone)")
gcloud compute ssh apigeex-test-vm --zone=${TEST_VM_ZONE} --force-key-file-overwrite
- 確認されるすべての項目について、Enter キーまたは Return キーを押して、デフォルトの入力を指定します。
プロジェクトのオーナー ID でログインしているため、このマシンへの SSH は許可されます。
これにより、Cloud Shell セッションが VM 内で実行されます。
- VM のシェルで、必要なシェル変数を設定します。
export PROJECT_NAME=$(gcloud config get-value project)
export ORG=${PROJECT_NAME}
export INSTANCE_NAME=eval-instance
export INTERNAL_LB_IP=$(curl -s -H "Authorization: Bearer $(gcloud auth print-access-token)" -X GET "https://apigee.googleapis.com/v1/organizations/${ORG}/instances/${INSTANCE_NAME}" | jq ".host" --raw-output)
export EVAL_ENVGROUP_HOSTNAME=$(curl -s -H "Authorization: Bearer $(gcloud auth print-access-token)" -X GET "https://apigee.googleapis.com/v1/organizations/${ORG}/envgroups/eval-group" | jq ".hostnames[0]" --raw-output)
export PROD_ENVGROUP_HOSTNAME=$(curl -s -H "Authorization: Bearer $(gcloud auth print-access-token)" -X GET "https://apigee.googleapis.com/v1/organizations/${ORG}/envgroups/prod-group" | jq ".hostnames[0]" --raw-output)
echo "INTERNAL_LB_IP=${INTERNAL_LB_IP}"
echo "EVAL_ENVGROUP_HOSTNAME=${EVAL_ENVGROUP_HOSTNAME}"
echo "PROD_ENVGROUP_HOSTNAME=${PROD_ENVGROUP_HOSTNAME}"
PROD_ENVGROUP_HOSTNAME が、前のタスクで作成した prod-group 環境グループから取得されました。
-
eval 環境にデプロイした test-env API プロキシを呼び出します。
curl -i -k --resolve "${EVAL_ENVGROUP_HOSTNAME}:443:${INTERNAL_LB_IP}" \
"https://${EVAL_ENVGROUP_HOSTNAME}/test-env"
--resolve 設定により、環境グループのホスト名に送信されるコマンドは、DNS ではなく、強制的に内部ロードバランサの IP アドレスに解決されます。-k オプションは、内部ロードバランサの TLS 証明書の検証をスキップします。これは、使用しているホスト名で内部ロードバランサが TLS 証明書をホストしていないためです。
この curl
コマンドは、test-env プロキシによって生成されたレスポンスを返します。これは次のようになります。
HTTP/2 200
content-type: application/json
content-length: 66
date: Tue, 10 Aug 2021 17:02:53 GMT
server: apigee
{
"environment": "eval",
"hostname": "eval.example.com"
}
-
prod 環境にデプロイした test-env API プロキシを呼び出します。
curl -i -k --resolve "${PROD_ENVGROUP_HOSTNAME}:443:${INTERNAL_LB_IP}" \
"https://${PROD_ENVGROUP_HOSTNAME}/test-env"
今回は、環境とホスト名の両方で eval ではなく prod が返されるはずです。
お疲れさまでした
このラボでは、組織の新しい環境と環境グループを作成し、環境をランタイム インスタンスに割り当てました。その後、API プロキシを作成してデプロイしました。最後に、eval と prod のホスト名を使用してプロキシを呼び出すと、API プロキシは呼び出されている環境を検出できました。
次のステップと詳細情報
Google Cloud トレーニングと認定資格
Google Cloud トレーニングと認定資格を通して、Google Cloud 技術を最大限に活用できるようになります。必要な技術スキルとベスト プラクティスについて取り扱うクラスでは、学習を継続的に進めることができます。トレーニングは基礎レベルから上級レベルまであり、オンデマンド、ライブ、バーチャル参加など、多忙なスケジュールにも対応できるオプションが用意されています。認定資格を取得することで、Google Cloud テクノロジーに関するスキルと知識を証明できます。
マニュアルの最終更新日: 2025 年 1 月 29 日
ラボの最終テスト日: 2025 年 1 月 29 日
Copyright 2025 Google LLC. All rights reserved. Google および Google のロゴは Google LLC の商標です。その他すべての企業名および商品名はそれぞれ各社の商標または登録商標です。